智弁和歌山の1年生・徳丸天晴外野手が鮮烈な4番デビューを飾った。初の公式戦出場で名門の4番に抜てきされた。

「緊張したけど、変なことを考えず、自分の役割を果たそうと」。1打席目は四球で出塁。2打席目は直球を捉え、公式戦初安打となる中前打を放った。6回表の3打席目には、1死一、二塁から左前適時打を放ち、初打点も記録。4打数2安打1打点でチームの勝利に貢献した。

試合後、中谷仁監督(39)は「練習試合の結果からしても彼しかいない。今のメンバーでベストだと。当たったときの飛距離はすごいものがある。期待しています」と4番起用の意図を説明。チームは15安打を放ったが、14残塁で6得点。好機での凡退が目立ち「今のチーム状態ならこんなもんかと。ちぐはぐな攻撃」と課題を口にしていた。