専大松戸が桐光学園に勝利し、準々決勝進出を果たした。

前半は両チーム打撃戦の展開だったが、その流れをピシャリと止めたのは、専大松戸の2番手で登板した杉田智也投手(3年)だった。4回、5-6と逆転を許し、なお無死一、三塁でマウンドに上がると、最速140キロの真っすぐを中心に、遅いカーブを織り交ぜ緩急をつけた投球で好救援。6回を投げ1安打無失点に抑えた。杉田の好投に打線も応え、5回には1死、2四死球から3連打で4点を奪い逆転に成功。8回にもダメ押しの1点を加え勝利を引き寄せた。

杉田は「今日は真っすぐの走りもよかった。それに、この冬カーブを投げられるようになって、幅が広がりました」と振り返った。

緩急をつける投球を身につけるために、この冬はブルペンでの投げ込みの半分がカーブ。「誰よりも投げ込んだ自信はあります。今日の投球は、この冬の成長です」と胸を張った。

練習で得た自信を胸に、上がった抑えのマウンド。

「いつもは、途中から投げると余裕がなくて力が入っちゃうけど、今日は『1点は仕方ない』とうまく気持ちを切り替えたのがよかった。全然緊張しなかったです!」と、手応えを話した。持丸修一監督(71)も「今日は杉田のおかげだね」と、笑顔で褒めた。

「今まで(エースの)横山に頼りすぎていました。監督さんにも去年からずっとガマンして使ってもらった。これからは結果でこたえたい」と活躍を誓った。