今春の関東大会を制した東海大相模(神奈川)が、常総学院(茨城)に逆転勝利した。王者が粘り強さを見せた。

1-4の7回、8番松本が適時三塁打を放ち反撃の1点。その後も相手の失策につけこんで同点とし、なお2死一、三塁の場面で動いた。一塁走者が二盗を仕掛けて捕手が送球したのを確認すると、三塁走者の1番鵜沼が本塁へ突入。本塁返球がまたもエラーを誘い、決勝点を陥れた。

先発は高校通算40本塁打の二刀流・遠藤成(じょう)遊撃手(3年)。変化球の制球に苦しみ5回7安打4失点で降板したが、直球は自己最速タイの145キロをマークするなど力強さは見せた。「チームとして粘って勝てたのはよかったです。自分には、まだまだ課題もスキもあるので、そこをつぶしていきたいです」と気を引き締めた。

第1試合では土浦湖北(茨城)から12安打を放ち、10-0で快勝。7回から2番手で登板した最速142キロ左腕の冨重英二郎投手(3年)が、直球を軸に終盤3イニングを無失点で締め「しっかり腕が振れてよかったです」と胸を張った。