霞ケ浦(茨城)の2番手で登板した鈴木寛人投手(3年)が、4回を投げ1人の走者も許さない圧巻の投球を見せた。

降りしきる雨の中でも、自己ベストへあと1キロと迫る最速147キロ。曲がりが大きなスライダーを織り交ぜ、正則学園(東東京)打線から4個の三振を奪った。課題だった制球力も、走り込みと関節を意識したトレーニングを徹底することで改善し無四球。「夏は配球も考えながら打ち取っていきたい」と自信を深めた。

視察に訪れた2球団4人のスカウトも高評価。ここ4年で3人のプロを輩出した高橋祐二監督(59)も「プロに行った選手の中でも鈴木のスライダーは特別」と話した。