初の甲子園出場を狙う昌平(埼玉)が、今春関東大会4強の専大松戸(千葉)に完封勝ちした。

プロ注目の最速143キロ左腕、米山魁斗(3年)が6回を投げて無失点。キレのある直球で詰まらせて3安打に抑えた。

打線は0-0で迎えた7回2死二塁、途中出場の9番寺山太陽内野手(1年)が中前適時打を放ち貴重な1点を獲得した。

7回から登板したサイド右腕、植木大誠(3年)も無失点に抑え、虎の子の1点を守りきった。

試合後、米山は「調子は良くも悪くもなかったです。低めに集めるというテーマを実践できて、0に抑えることができてよかったです」と手応えを口にした。一方で「四球でリズムが悪くなってしまった。次回に生かしたい」と5四死球の反省も忘れなかった。

黒坂洋介監督(44)は試合について「良いよ! 良い!」と笑顔。米山についても「順調に調整できています」と充実した表情で振り返った。

甲子園出場経験のある千葉の強豪相手に堂々とした戦い。接戦をものにし、勝負強さも見せつけた。

昨夏は北埼玉大会準決勝で惜敗したが、米山を中心に経験者が多く残り「もう一つ違う景色が見たい」と意気込んでいる。