センバツ出場経験のある小倉東が6年ぶりに夏1勝を挙げた。2回に打線が爆発して6安打7得点と一気に大量リードと奪うと、4回には4番小路隆生外野手(3年)が、1死満塁から左翼越えの3点適時三塁打を放って5回コールド勝ちを呼び込んだ。

13年夏に勝利して以来、夏は初戦敗退が続いていただけに、高橋渉監督(46)も「なかなか夏初戦で選手の力を発揮させることができなかったが、今年は開会式直後の開幕戦で調整も難しかったが、なんとか勝てました」と胸をなで下ろしていた。

4番として2打数2安打4打点の活躍を見せた小路は「昨年夏もスタメンだったが満足いく打撃ができなかった。今年は4番でもあり責任もあったなか、打てて良かったです」と白い歯を見せていた。

昨年夏の大会前に、40周年を迎える小倉東と120年を迎える小倉西を記念して定期戦が始まったが、昨年は雨で中止。今年6月にようやく第1回定期戦が行われた。この日と同じ北九州市民球場で互いに全校応援という、今夏の開幕戦の「リハーサル」もしっかり行って10-3で勝利していた。高橋監督は「最初は動きも硬かったが、予行演習もしていたので力が発揮できたかもしれません」と定期戦効果も口にしていた。【浦田由紀夫】