今春の北海道大会を制した駒大苫小牧が、昨秋の北海道大会覇者で明治神宮大会では全国優勝している札幌大谷を破り、初戦を突破した。秋、春の優勝校対決とあって、平日ながら球場スタンドは満席となった。

2-3の5回無死一塁、4番竹中研人捕手(3年)がバックスクリーン右に推定120メートルの2ランを放ち、逆転に成功。竹中は「打った感触は良かったけど、向かい風があったので入るかどうかわからなかった。つなごうと思って打席が入ったことが結果的に得点となって良かった」と振り返った。6回には1死から四球で出塁した走者が相手失策絡みで無安打で生還し、1点を追加し逃げ切った。

昨秋の北海道大会は準決勝で札幌大谷に6-7で敗れ、春のセンバツ出場はならなかった。佐々木孝介監督(32)は「何とかくらいついた。僕らはチャレンジャー。次も1戦1球必勝の気持ちで戦いたい」と力を込めた。