名門・静岡がリベンジを果たした。今春の中部地区大会で敗れた静岡西に9-2で8回コールド勝ち。

初回に打者10人で4得点を挙げると、3回には神谷侑征内野手(2年)の適時打などで3点を追加。反撃も2点に抑え、終盤で突き放した。3安打の小岩和音(あのん)主将(3年)は「絶対に勝つという気持ちを初回から出せた」。選手全員が雪辱の思いを前面に出し、快勝につなげた。

対策も万全だった。春の対戦時で苦戦した相手左腕のスローボールを研究。清水西との1回戦(13日)後は「対左投手」の打撃練習に重きを置いてきたという。小岩は「フライが多かった春の反省を生かして、低い打球で打ち返すことを意識してきた」。8回で計15残塁と課題は残すも、結果にこだわった。

この日2安打2打点の神谷も「つなぐ意識を徹底したことで点差がついた。自分たちの野球ができた」と胸を張った。3回戦は第1シードの浜松商が相手。6月の練習試合では18-6で大勝した。小岩は「自信を持って試合に臨める」。今大会最初のヤマ場を突破し、さらに勢いを付けるつもりだ。【神谷亮磨】