大会中盤で屈指の好カードは、今春関東大会王者で第1シードの東海大相模が、5回コールドで慶応に大勝し、16強進出を決めた。

先発の最速142キロ左腕・冨重英二郎投手(3年)が、1回1死満塁のピンチを併殺でしのぐと、その裏に自慢の強力打線が爆発した。1番鵜沼魁斗外野手(2年)の今大会60号となる先頭打者本塁打で1点を先制。その後も次々と長打が飛び出し、打者一巡で6得点。試合の流れを大きく引き寄せた。2回にも7番加藤響内野手(2年)の3ランなどで5点を追加した。

最速145キロの二刀流・遠藤成(じょう)投手(3年)は、2回1死二、三塁のピンチから2番手で登板。直球を軸にリズムをもたらすと、4回には今大会の自身1号、高校通算44本目となる2点本塁打を放ってダメを押した。

人気の強豪校同士の対決とあり、通常より1時間30分早い、午前8時30分に開場。続々と多くの観衆が詰めかけ、約8000人収容の内野席が満員となると、同10時20分には外野席も開放された。