相模原が、両軍あわせて31安打の乱打戦を制し、2年連続の5回戦進出を果たした。

2ケタ12得点の最後を締めたのは、3番・温品直翔内野手(2年)の3試合連続のソロだった。6回2死、インハイ直球を振り抜いて、両翼95メートルの右翼芝生席に運んだ。「5回の裏に3点取られて流れが悪くなり、2死走者なし。雰囲気を変えたいなと思いました。ストレートが来ると張っていると、自分の好きなコースに来たので、振るしかないなと。感触はありました」と大きくうなずいた。

2回戦の1号に続き、3回戦はランニング本塁打と、コールド勝ちを決める右越えソロ。さらにこの日で3戦4発。どれもチームを勝利に導く1発だった。

身長165センチ、体重62キロの左打ち。昨秋までは、外角を左翼に安打するタイプの打者だった。佐相監督から「内角が打てない」と指摘され、克服に努めた。厳しい冬トレにも正面から取り組み「ひと皮むけた感触があります。ゾーンに来たら長打も打てるパワーをつけました」と胸を張った。

「大きい人たちには負けたくない気持ちはあります」。負けん気を胸に秘め、次戦はベスト8をかけ、伝統ある横浜商に挑む。