春の近畿王者が序盤の猛攻でコールド勝ち。準決勝に駒を進めた。

初回、相手の先発が制球に苦しむ中、打線は冷静に選球し押し出しで1点を先制。その後3点を追加し、なおも1死満塁としたところで9番三浦聖太外野手(3年)が右中間を破る走者一掃の3点適時二塁打を放ち一気に突き放す。「ここぞという場面で打てて良かった」と振り返る。この日6打点と大暴れの背番号14は「ラッキーボーイの自覚がある。自分がチームを勢いづけたい」と胸を張り、次戦以降の爆発を誓った。

プロ注目のエース左腕、林優樹(3年)を温存しての4強進出。多賀章仁監督(59)は「温存できたことは良かった。準決勝からの2試合は連投してもらう」とエースの活躍を期待した。

甲子園まであと2勝。指揮官は「まだまだ気迫が足りない。成長しながら勝ち進む」。難敵に大勝するも、さらに気を引き締めて次戦に臨む。【山崎健太】