京都国際が投打において盤石な試合運びで、甲子園初出場まであと1勝に迫った。

春の京都王者が力を見せつけた。初回に3点を先制すると、4回には163センチ、64キロの小柄な2番打者、中村泰河内野手(3年)が右翼へ3ランホームランを放った。5回に1点返されるが、その裏でダメ押しの追加点で7回コールド勝ち。決勝へ駒を進めた。

中村は選手としては小柄。「大きい人はパワーがあるからいいな」と思うこともある。しかし、ベンチプレス90キロを持ち上げるまでに鍛え上げ、打力が向上。この日の本塁打につながったという。「振った瞬間にいったと思った。ヒットでランナーを帰そうと思ったが、たまたまホームランになった」と照れくさそうに話した。

小牧憲継監督(36)は6月11日に4つ子が生まれたばかり。甲子園初出場となればダブルでお祝いとなる。「監督を甲子園に連れて行きたい」と翌日の決勝を見据えた。【南谷竜則】