高知のスーパー1年生、森木大智投手が夏の甲子園出場にあと1勝だ。

1点リードの6回から2番手で登板。今夏2度目の登板は初の救援となったが、調子の悪かったというブルペンからマウンド上で力感を修正。「7~8割の方がいいなと思って、楽に投げました」。それでも高校入学後最速タイの148キロを3度計測するなど抜群の投球で、4回を1安打無失点5奪三振。5月の県体育大会で登板して敗れた高知商を今度は寄せ付けなかった。

8回には適時打も放ち、投打で存在感たっぷり。浜口佳久監督(43)は想定通りに6回から森木を投入し、期待に応えた右腕に「1点リードのあの場面でよく投げた」と評価した。

28日の決勝は、初対戦となる明徳義塾が相手だ。春夏の甲子園通算37度出場で、今春の四国王者でもある。強敵にも怪物1年生は「コースさえ突ければ、何とかなる。抑えられるイメージはついている」。その表情は、自信に満ちあふれていた。【奥田隼人】