聖光学院(福島)が春の屈辱からよみがえり、自らの戦後最多記録を更新する13連覇を達成した。初回に吉田修也捕手(3年)の適時打で奪った2点を、エース左腕の須藤翔投手(3年)が、2戦連続の完封で守りきった。

今季は春季地区大会で福島商に敗れ、県内公式戦の連勝が49でストップした。県大会でも東日本国際大昌平に敗れ、令和元年に福島の歴史が変わる気配が漂った。直後に選手からの提案で、2週間にわたり全体練習の時間を全てミーティングに費やし、意識改革を図ってきた。斎藤智也監督(56)は「野球の神様に突き放されるくらいナメていた。力のなさを受け入れられた時に、ようやく内面の強さが出てきた」と変化を感じ取るまでに成長した。

須藤とともに昨夏を経験した小室智希内野手(3年)は「今年は力がないと言われるが、みんなで力を結集して戦う」と意気込んだ。