頂点が見えた。星稜(石川)が24年ぶり2度目の決勝進出を決めた。3日前に延長14回完投の熱投をしていたエース奥川恭伸投手(3年)が志願の先発で7回無失点。今大会自責0を継続して中京学院大中京(岐阜)を退けた。

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奥川が準決勝まで自責点ゼロをキープした。防御率0・00で決勝に進出した最近の投手では13年高橋光成(前橋育英=現西武)が41回2失点(自責点0)で勝ち上がり、延岡学園との決勝で自責点2だったが、奥川は履正社打線をどこまで抑えるか。

相変わらず奪三振の多さと抜群の制球力が目立つ。三振が多く四球が少ない安定度を示す指標「K/BB」(奪三振÷与四球)は、奪三振45、与四球3だから15・00となる。74年の金属バット採用後、夏の1大会40奪三振以上(全40人)では、81年工藤公康(名古屋電気=18・67)、79年牛島和彦(浪商=16・00)に次いで3傑入りしている。【織田健途】