金メダルへの旅が始まった。U18W杯(8月30日~9月8日、韓国・機張)に出場する高校日本代表の合宿が22日、都内で開始。

最速163キロ右腕・大船渡(岩手)の佐々木朗希投手(3年)も元気な姿を見せた。

登板も出場もなく敗れた岩手大会決勝から約1カ月、佐々木は「新たな仲間とたくさんコミュニケーションをとれました」と合宿初日を振り返った。テレビで眺めた甲子園。「もちろん自分が出たかったのもありますけれど、新たなステージに向けて頑張っていこうと思いました」と地元・三陸で練習を重ねてきた。

星稜・奥川の先発登板は準決勝までくまなくチェックした。「いい時は、打者が手も足も出ない感じに見えました」。そのライバルが決勝で敗れた瞬間は、合宿の練習中。くしくも、2人とも最後は銀メダルを首にかけられた。「世界一になるために今日から始まった」。目指すは両輪大活躍での金メダルしかない。

佐々木はブルペンで約20球の投球練習を行った。公式戦のマウンドでしか使わなかった黄色グラブを、投内連係から使った。近日中の練習試合でも短いイニングで登板予定だ。【金子真仁】