日本代表が投打に圧倒して2連勝を飾った。

立ち上がりから制球に苦しむ相手の長身右腕に対して、熊田任洋内野手(3年=東邦)の中前打で2点先制して主導権を握った。

2回、3回も1点ずつ加点すると4回には左翼で先発した西純矢投手(3年=創志学園)が左翼越えにチーム大会1号の3ラン。5回にも集中打を浴びせて5点を奪った。

6回には再び西が左翼越えに2ランを放つなど6点を加え、19得点まで積み上げた。

安打は15本。四球9、敵失4と、相手のミスをうまく得点につなげた。

主力投手としても期待されている西は、犠飛と2点適時打も含めて8打点の大活躍だった。

先発の浅田将汰投手(3年=有明)は圧巻の投球。140キロ台のキレのある速球と、縦のスライダーを決め球に南ア打線を寄せ付けなかった。5回で出した走者の1四球の1人だけ。打者15人、無安打の完璧な内容だった。

6回は林優樹投手(3年=近江)が締めて、19-0で6回コールド勝ちを決めた。

日本は初戦のスペイン戦に大苦戦。0-2の8回にようやく4点を奪って逆転していた。2戦目は硬さもとれたか、どの選手も本来のパフォーマンスを発揮した。

9月1日の第3戦は米国と対戦。勢いをもって強敵にぶつかる。

◆U18W杯 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する、18歳以下による世界大会。81年に始まり今回が29度目。高校日本代表で臨むのは04年が最初で、今回が6度目。過去は準優勝が最高。参加12チーム(A組=韓国、オーストラリア、オランダ、カナダ、ニカラグア、中国、B組=日本、米国、台湾、パナマ、南アフリカ、スペイン)。1次ラウンド(R)は2組各6チームで総当たり戦、各組上位3チームがスーパーRに進出。スーパーR上位2チームで決勝を争う。

◆球数制限 今大会から導入。1試合49球以下は連投可能。50~104球は中1日、限度の105球に達した場合(打席中に達した場合、その打者との対戦終了まで投球可能)、中4日空けなければならない。