秋田の県北地区大会準決勝は、いずれも延長11回サヨナラ決戦。秋田北鷹は7-6花輪で大館鳳鳴を破って県大会出場を決めた。

秋田北鷹の「ホーク打線」が花輪投手陣に襲いかかった。「5番左翼」高橋琉冴外野手(2年)が延長11回2死二塁、一塁へのサヨナラ適時内野安打を放ち、県北地区準決勝(代表決定戦)を制して3年ぶりの県切符獲得。明日8日の決勝では能代と対戦。11年に鷹巣農林など4校が統合して新設されて以降、初の地区王者に王手をかけた。

3回まで完全に封じられ、0-3で迎えた4回裏に反撃の口火を切ったのも、高橋だった。1死一塁から右中間に適時三塁打。4安打2打点の活躍に「1本目は、このままじゃ負けてしまうと思って気持ちで打ちました。最後もこの回で決めたいと思った。まだ地区優勝はしたことがないので、僕たちの代で優勝したいです」。まだまだ満足していない。

相手先発右腕・石川聖亜(1年)を4回に犠打を挟んだ4連打で攻略し、エース右腕・木村凪翔(2年)を引きずり出した。高橋は「木村君対策はバッチリでした。バットを短く持って内角は鋭く、外角はついていく」。9回には4-6と再び勝ち越されたが、同裏に工藤大成捕手(2年)の中前2点適時打で同点。計11安打の強打線を示した。

エース右腕・清水直哉(2年)も、味方の5失策にも粘りの投球を見せて自責3の完投。「秋は県制覇が目標。支えていただいている方に恩返ししたい」と東北大会切符獲得まで羽ばたく。【鎌田直秀】