今夏の甲子園に2年連続で出場した旭川大高が富良野を4-1で下し、7年連続で秋初戦を突破した。初回に先制点を許すも、3回2死三塁で、今夏の甲子園メンバー富田康太二塁手(3年)の弟翔太中堅手(1年)が左中間に同点の適時三塁打を放ち、流れを呼び込んだ。「先制されていたので、あそこでスイッチを入れたかった。まだ力を出し切れていないところはあるが、初戦を勝てたのは良かった」と振り返った。

今秋初めてメンバー入りの1年生が、いきなり中軸3番を任され結果を出した。端場雅治監督(50)は「うちの中ではバットをしっかり振れる選手」と評価。この日朝の練習で持丸泰輝前主将(3年)から受けた「リラックスして振れ」との助言通り振り抜き、公式戦初陣で新チーム初打点をたたき出した。

父健二さん(50)が旭川龍谷の選手として87年センバツに出場、長兄健太(旭川大2年)は東海大札幌の17年南北海道大会準優勝メンバーという野球一家の末っ子。「父も(2番目の)兄も甲子園に出ていて、夏の出場校というプレッシャーもあるが、1つずつ勝ってセンバツにつなげたい」。富田家3度目の聖地を狙いにいく。【永野高輔】