韓国・機張で行われていたU18W杯は8日、決勝戦が行われ、台湾が2-1で米国を下し5大会ぶりに優勝した。1点差に追い上げられた9回2死一、二塁のピンチをしのいだ。帽子を放り投げ、ペットボトルのシャワーでずぶぬれ。5連覇を狙った米国の選手はショックで座り込んだ。

チョウ・ツンチ監督は「大会を通じてみんな仕事をしてくれた。特に投手だね。あの米国打線を抑えてくれた」と穏やかな笑みを浮かべた。抑えだった右腕ユー・チエンを初めて先発で起用。150キロに迫る伸びのある速球を強気に投げ込み、7回途中まで3安打。大会MVPに輝いた。

継投もさえ渡った。2番手が制球難とみるや8回無死一塁の2ボールから3番手チェン・ポーユーを投入。メジャーも注目する大型右腕で逃げ切った。日本戦は楽天入りする左腕の王彦程が5回1失点。日、韓、米を1~2点に抑える盤石の投手力で栄冠をつかんだ。指揮官は「日本は技術があり、韓国は打力がついている。それぞれ戦い方を変えて臨んだ。それがうまくいった」と振り返った。

数年前から高校年代も木製バットを採用している。「日本は、コウシエンのあとすぐに木製に替えるから大変だと思う。台湾は普段から使っている。日本より、あつかいは少しうまいと思う」と語った。