今春の県大会優勝校・浜松商がエース投手の好投で2回戦進出を決めた。

浜松商の新エース右腕が、チームを勝利に導いた。三塁手でスタメン出場していた石津宏志投手(2年)が、2回無死満塁の場面で登板。後続の3人を抑え、無失点で切り抜けた。「失点はしょうがないと開き直って投げました」。9回に1失点も「後攻だったので、同点までは大丈夫。投げ急がないように気をつけた」と、最後まで冷静さを失わなかった。

今秋の地区大会は、背番号12をつけてメンバー入り。同敗者復活戦から出番を与えられ、3試合に先発登板。当初は緊張していたというが、投げるたびに自信を深めていった。県大会では背番号1を託され、期待に応える好投。田川智博監督(40)は「彼の持ち味である、テンポの良い投球をしてくれた」と満足げに話した。

今日の2回戦では、東部地区王者の知徳と対戦。石津は「連投でも大丈夫です」とエースの自覚を示した。【河合萌彦】