日本高野連は20日、大阪市内で第3回「投手の障害予防に関する有識者会議」を開き、来春の甲子園から導入を予定する投手の球数制限について、1投手につき「1週間で500球まで」と決定した。

3年間は試行期間と位置づけ、強制力はもたない。データを検証してルール化する運び。

会議メンバーに入っている新潟県高野連の富樫信浩会長は「率直にありがたい。制限をかけることがいいというより、さまざまな議論が進む可能性が出てくる。これから各県や各地区が日程緩和などを検討するでしょう。これまではそういう意識を持ってもらうことすらなかったので。学生野球憲章に『生徒を守る』とあるのに、それをやってこなかった」と語った。

球数制限の議論は昨年12月、新潟県高野連が独自に発案した1試合100球案に端を発している。日本高野連は全国統一ルールを決めるため、今年から有識者会議の発足などに着手していた。