早大監督の小宮山悟氏が高校野球のベンチ入りメンバーを増やすことを訴えた。

第3回「投手の障害予防に関する有識者会議」が20日、大阪市内で開かれた。メンバーである小宮山氏も出席。「1週間で500球」という球数制限が提言された。

それとは別に、メンバーからはベンチ入りできる選手数に関してアイデアが出された。現在、地方大会は20人、甲子園大会では18人まで登録できる。これについて、小宮山氏は「大人(プロ)でも25人でやっているのに、子どもが18人で連戦とはどうなのか」と投げかけた。具体的な数字として、プロ野球同様「25人」とすべきと話した。

佐賀北元監督の百崎敏克氏も「甲子園では25人にするとか」と同意見だった。さらに「投手の負担が減らせるのなら、DH制とかも(必要が)出てくると思う、と発言させてもらいました」と指名打者制にも触れた。

登録メンバーを大会期間中も自由に変えられるようにすべき、という案も出たという。

これらの案は、次回で最後となる有識者会議の答申には盛り込まれない見込み。小宮山氏は「登録メンバーが増えれば、部員数が多い学校と少ない学校とで平等性をどうする、という課題が出てくる。ただ、3年でなんとかなるのでは」と、球数制限の試行期間である3年のうちに、登録メンバーについても議論が深まることを期待していた。