昨秋の明治神宮大会王者・札幌大谷が、苦しみながらも北見工を8-7で下し2連覇へ発進した。

延長11回2死満塁で、途中出場の鵜野竜乃介左翼手(2年)がサヨナラ左前打を放った。地区予選3戦はスタメンも、この日はベンチスタート。「悔しかったし、チャンスが来たら絶対に打ってやろうと思った」と、8回2死二塁での最初の打席でも1点差に詰め寄る中前適時打を放つなど、2打数2安打2打点と気を吐いた。

兄翔真さん(23)は札幌大谷の左翼手として13年秋季全道大会準優勝。良き相談相手で、地区予選で打撃フォームが崩れると、翔真さんにLINE(ライン)で動画を送り、アドバイスをもらった。鵜野は「少し肩が開いていると指摘してもらい、そのおかげでしっかり引きつけて打てた。あと1歩で届かなかった兄の思いも背負い甲子園を目指したい」と前を向いた。