明徳義塾(高知)が2季連続の甲子園出場へ前進した。同点で迎えた5回に5番新沢颯真内野手(2年)の2点三塁打などで5点を奪い、試合の主導権を握った。6回にも2点を追加。エース新地智也(2年)は抜群の制球力で無四球1失点。7回コールドで小松(愛媛)に8-1で快勝し、8強入りした。

高知県予選では準決勝で敗れ、3位校として今大会に臨んだ。センバツ出場を確実にするためには決勝まで駒を進めたい。馬淵史郎監督(63)は「負けたら後がない。生き残ったら、何でもいい。うちは勝つだけ。常に崖っぷちや」と表情を崩さなかった。

夏の甲子園では智弁和歌山の長打力に屈し、2回戦敗退。一方で師弟関係にある狭間監督率いる明石商(兵庫)は快進撃を見せ、準決勝に進出した。27日の近畿大会準々決勝で、明石商は大阪桐蔭と対戦する。「今度、桐蔭に勝つんちゃう? 力的には勝てると思う。狭間も『勝てる』と言っていた」。注目の一戦を明石商有利と占った。【田口真一郎】