帝京が11安打9得点で関東第一を押し切り、8強に進んだ。前田三夫監督(70)は「随分よく、つながった。初回に3点取られても慌てなかった」と打線をたたえた。

初回表に3失点も、その裏すぐに追い付き、小刻みに加点した。軸は5番小松涼馬二塁手(2年)だ。ソロ本塁打を含む1犠飛3安打6打点。2回戦までは単打止まりだったが「打ち方を変えてもうまくいかなかった。単純に来た球を打とうと」と、初球ストライクから振った。

今夏の東東京大会は打線が振るわず、4試合計6得点のみ。関東第一が甲子園8強まで進むのを見て「センバツは自分たちが甲子園に行こう。打倒、関東第一だ」と、11年夏以来の甲子園出場を誓い合った。次戦は11月3日、神宮第2球場の第2試合。東京五輪の後、取り壊されるため、同球場の高校野球ラストゲームとなる。日大三と東海大菅生の勝者と戦う。