国士舘(東京)が白樺学園(北海道)との接戦に敗れ初戦敗退した。

国士舘は4回1死一、三塁で斉藤光瑠外野手(2年)の内野ゴロの間に先制。先発の中西健登投手(2年)がその裏に4安打を集められて2失点し、逆転を許した。打線が6回に1死から3連打で同点に追いついたが、7回に失策などで1死一、二塁のピンチを招き、白樺学園・宮浦柚基内野手(2年)に2点適時三塁打を浴びて致命的な2点を失った。

初戦敗退となった永田昌弘監督(60)は「相性があるんですね。(東京勢は)北海道に勝てないのがけっこう続いています。白樺学園さんはよく振れてますし、よく研究されている。中西の内角を捨てて、外に絞っている感じがしました」と、試合後は穏やかな表情で敗因を分析。選抜出場を当確にしており、春に向けての課題として「バットが遠回りするクセをなくしたい」と打撃面の向上を挙げた。

この日2安打でいずれも得点に絡む活躍をした4番の黒沢孟朗内野手(2年)は「自分は2本打てましたが、チームが負けましたので何にもなりませんでした。今日は速く、強く振ることを意識して、途中で交代させられてもいいという気持ちで臨みました」と振り返った。

昨秋の東京秋季大会を制し、選抜出場を当確にしていた今年の正月明け、柔道の寒稽古で左足首を脱臼骨折。全治3カ月の重傷を負い、現在も患部には金属プレートが埋め込まれている。同じ状況で寒稽古を迎えるが、黒沢は「柔道の寒稽古は乱取りではなくて、型のきれいさを競うことになりました。僕のことが影響したのかもしれなくて、乱取りを楽しみにしていた人には申し訳ないです。僕は剣道にしました。ただ、同じことをしてはいけないので、体調などをよく考えて臨みたいです」と、慎重に話した。

新3年で迎える来春の選抜での大活躍を胸に、スイングスピードアップと、フォーム固めに取り組む。