県高野連は来春のセンバツ21世紀枠候補校に北越を推薦し、28日に表彰した。同校での表彰式に臨んだ主将の阿部柚士郎投手(2年)が賞状を受け取った。

同校は狭いグラウンドの中で練習し、今秋は県大会に優勝。北信越大会では準決勝で日本航空石川に1-9で敗れたが4強入りしていた。

21世紀枠は12月13日に都道府県の推薦校から全国9地区で1校ずつ候補校を選出。来年1月24日に開かれる選考委員会で出場3チームが決まる。阿部主将は「常に甲子園を意識して練習するのは変わらないけれど、全員で工夫してもっといい練習をやって1日1日、うまくなりたい」と県の21世紀枠候補になった喜びを話した。

北越の練習グラウンドには男女サッカー部、ラグビー部も共用。野球部の練習スペースは内野部分しかないため、打撃練習はバックネットに向かって行ってきた。外野ノックは朝練時、自主練習時にスペースが空くのを見計らってチームメートがノッカー役を務め、行う。そんな条件の中で県内トップレベルの力をキープ。工夫した練習が推薦のポイントになった。

小島清監督(44)は「選手たちは甲子園を切望して練習に取り組んでいる。どういう形であれ、出場させてもらえれば光栄」と話していた。