夏の高校野球大阪大会で来夏から初めてシード制が導入される可能性が出てきた。現在、理事会で意見を集約している段階で、決定となれば、早ければ年明けにも発表される。

大阪府高野連は「公平に」という理由で、47都道府県で唯一シード制を取り入れていなかった。だが、近年の異常気象による暑さ対策を講じる上で、シード制導入の動きとなった。

大阪府高野連は「昨年からベンチに冷風機を入れるなどしたが、昨年も大差の試合があり、技術力の差が目立ってきた。大阪府として熱中症対策として何ができるかを議論している。その中でシード制という意見も出てきた」と説明した。ほかにも、試合日程に余裕を持たせる案や、夕方から試合を行うナイター案なども出ている。

大阪大会を勝ち抜くには1回戦からなら8試合勝ち抜かなければならない。現在、各都道府県大会のやり方などを調べ、最善の方法を探している。選手を暑さから守るために、「102回の夏」に、大きな決断をしようとしている。