智弁和歌山の今秋ドラフト候補コンビ、細川凌平内野手と小林樹斗投手(ともに2年)が4日、和歌山市の同校グラウンドで20年の練習を開始した。

50メートル5秒8の俊足と打撃センスが光る細川は昨秋の近畿大会後、目標の高卒プロ入りを考慮し、中堅から中3以来の遊撃へ転向した。「絶対やりきりたい。高卒プロが目標だったので、そこに向けてのチャレンジ。ショート1本で勝負する気持ち」。野手への声掛けがしやすい内野の利点も感じ、主将、守備の要としてチームを支えていく。

最速148キロ右腕の小林も同じく高卒プロ入りの夢を追う。昨夏の甲子園は星稜(石川)戦に先発してヤクルト1位の奥川恭伸投手(18)と投げ合うも、3回2/3を1失点で降板。この冬は制球力、カーブなど緩い変化球の精度、この2つの向上に注力している。「去年は甲子園とか大舞台で自分が投げて勝った試合が1つもない。日本一に導ける投手になれるように」。勝負の1年が幕を開けた。

◆細川凌平(ほそかわ・りょうへい)2002年(平14)4月25日生まれ、京都市出身。嵐山小2年時に嵐山ガッツで野球を始め、嵯峨中では京都東山ボーイズに所属。中3夏にボーイズリーグ日本代表として世界一を経験。智弁和歌山では1年春からベンチ入り。50メートル5秒8、遠投100メートル。174センチ、75キロ。右投げ左打ち。

◆小林樹斗(こばやし・たつと)2003年(平15)1月16日生まれ、和歌山県美浜町出身。松原小で松原少年野球クラブで野球を始め、松洋中では軟式野球部に所属。智弁和歌山では1年春からベンチ入り。50メートル6秒4、遠投110メートル。182センチ、84キロ。右投げ右打ち。