帝京長岡野球部の次期監督で元日本ハム投手の芝草宇宙氏(50)が6日、同校野球部の練習始めで指導を行った。18年から外部コーチを務め、4月1日に正式に監督に就任する。全国高校サッカー選手権で県勢初のベスト4に進出した同校サッカー部の活躍を刺激に、甲子園初出場を目指してスタートを切った。

新年初練習前、円陣で芝草次期監督はナインに言った。「サッカー部はいろいろな道程を経て強くなった。選手は輝いている。うらやましいだろう。ああなりたかったら全力で頑張ろう」。サッカー部は前日5日の準々決勝を勝ち上がった。「サッカー部は県内無敵。野球も常勝軍団をつくりたい」と自らもパワーをもらった。初練習は約1時間ノックを行った。

昨年11月に次期監督就任が発表された。それまで月に10日ほどだった同校での指導を半月に増やした。「まずあいさつから」と日常生活から意識改革。昨夏は初戦敗退するなど低迷気味の中での監督就任に「プレッシャーはある、と言うより、自分でかけている」と勝負にこだわる。「今年はベンチに入って勝敗に関わることができる。気持ちは熱くなります」と正式就任を前にモチベーションを高めた。【斎藤慎一郎】