山梨学院は親子タッグで全国制覇を目指す。吉田洸二監督の長男でコーチを務めていた吉田健人氏(23)が部長に就任した。9日午後、山梨県高校野球連盟に書類を提出。正式に受理された。

昨秋、秋季関東大会では準優勝をおさめ、今春、第92回センバツ高校野球大会に出場する可能性は高い。健人部長は「部長として、監督を支えていきたい」と意気込む。

父の背中を追い続けてきた。小2から野球を始め、授業や野球の練習でほとんど家にいない父と、いつか同じ舞台に立ちたい、と野球と向かい合ってきた。吉田監督の前任校、長崎・清峰に進学したが、一緒に野球ができたのは1年のみ。高校2年で父は山梨学院へ赴任。卒業後は父を追いかけ山梨学院大に進学し、山梨学院の学生コーチとして父と同じグラウンドに立った。昨年19年、大学を卒業すると正式にコーチとして採用され、今年は部長へ。「いつか父と同じ、指導者になりたかった。いくつになっても、父のように甲子園を目標に生きていける職業は素晴らしいと思います」と目を輝かせる。

現場のコーチとして4年間、じっくり経験も積んだ。今では練習メニューから主力選手の指導のほとんどを任されている。「部長といっても今までとやることは同じ。山梨学院を日本一に。そして父を日本一の監督にさせたい」と、力を込めた。

吉田洸二監督(50)も「戦力が増えました。これからが楽しみです」と息子との甲子園に期待を寄せた。