平田(島根)帯広農(北海道)磐城(福島)が、21世紀枠での出場を決めた。

15人で構成される21世紀枠特別選考委員会は、まず西日本、続いて東日本から1校ずつを選び、続いて地区を限定せずに3校目を選んだ。

平田は過疎化と野球人口減少に悩む地域で、数年前から地元の幼稚園、保育園の園児らを対象に野球体験教室を開くなど、普及活動に力を入れている。野球部内に「普及班」を設け自主的に活動している点や、作製したマニュアルが県内外で参考にされるなど、活動の和を広げている点が評価された。

帯広農は、農業を学ぶ生徒たちが時間外実習などで全体練習を行うことが難しいハンディを、創意工夫で克服。練習の合間の補食などで体作りにも取り組み、打力を向上させたことが評価を集めた。

磐城は、昨秋の東北大会で46年ぶりに2勝を挙げて8強に進出。学校のあるいわき市は大会中に台風19号の被害を受けたが、生徒たちは大会後、災害復旧のボランティア活動に取り組んだ。文武両道を掲げ、自主性を尊重している姿勢も評価された。