大阪桐蔭(大阪)が、2年ぶりに甲子園に帰ってくる。昨秋の近畿大会では準優勝したことが評価されセンバツに選ばれた。春は18年以来2年ぶり11回目の出場で、春夏通算21回目の出場となった。

西谷浩一監督(50)が「甲子園に対して飢えているチーム」と話すように、今のメンバーは、まだ誰ひとり甲子園でのプレー経験がない。一昨年の18年は中日根尾、ロッテ藤原らを擁して12年に続き史上初の2度目となる春夏連覇を果たした。だが、昨年は8年ぶりに春夏とも甲子園出場はなかった。

今年のチームも全国から集まった選手たちは粒ぞろいだ。秋は3番を打った西野力矢内野手(2年)は秋の近畿大会準々決勝で明石商(兵庫)のドラフト1位中森俊介投手(2年)から逆方向となる右翼への3ランを放ち大きな自信をつかんだ。野手へ専念している左の大砲仲三河優太外野手(2年)、右のパワーヒッター船曳烈士内野手(2年)と主軸は強力。2年ぶり出場で2年ぶりの春頂点を十分に狙える。

出場の一報を受けた西谷監督は、この日同校のグラウンドで取材を受け「今の2年生は、1年生の時にスタンドで優勝を見ているし、昨年出場を逃した悔しさもある。出るからには日本一という目標を掲げてやっている。まずはスタートラインに立てたので、しっかりやっていく」と王座奪還を誓った。

   ◇   ◇   ◇

日本ハム柿木 僕も着ていたユニホームを着る後輩たちの姿が見られると思うとうれしいです。

   ◇   ◇   ◇

◆18年の大阪桐蔭 藤原恭太(ロッテ)や根尾昂(中日)ら、後にプロ入りする強力打線を軸に100回目の夏を制し、史上初となる2度目の甲子園春夏連覇を達成した。投手陣もエース柿木蓮(日本ハム)や横川凱(かい=巨人)なども躍動し、同一高校から歴代最多タイとなる4人のプロ野球選手を輩出。2000年生まれのミレニアム世代で「銀河系スター軍団」とも称された。