西武の西口文也監督(53)が試合前、ファンが入り始めた左翼席を眺めた。
そして「あの人数だけなのにすごい声を出してくれて、本当にありがたいですよ」と情感たっぷりに感謝した。
甲子園球場の左翼席上段のわずか1ブロック。そこに詰めかけた西武ファンの得点時の歌声が、甲子園の隣駅、阪神電鉄の「鳴尾・武庫川女子大前」駅近くまで響いたことを、4日付の日刊スポーツ紙面やネット記事を報じた。
その記事では「600人だけの西武ファン」と書いたが、正しくなかった。西武担当記者が応援のじゃまにならぬよう慌ててカウントしたため、また場外検証へ急いだため、メモが間違えていた。声を出しての西武応援がルール上で可能な「ビジター応援席」に座った西武ファンは、この日あらためてカウントしたところ、正しくは380人だった。
4万2618人の大観衆が入った甲子園で、声を出して西武を応援できたのは1%にも満たない380人のみ。それなのに110倍以上いる阪神ファンにひけを取らない大声援で、見事に応援する西武の勝利を演出してみせた。
この日も試合前の応援練習では右翼席を中心とした阪神側の82~84デシベルに対し、380人だけの西武ファンは78~85デシベルとほぼ互角。黄色いレインコートが目立つ甲子園で、西武ファンの一角だけは青いユニホームだらけ。“青炎”と呼ばれる西武ファンたちの声は、この日も気合がみなぎっている。【金子真仁】



