岩手県高野連は27日、盛岡市内で「高野連・報道各社高校野球担当者会議」を開き、今夏の第102回全国高校野球選手権岩手大会(7月9日開幕)に向けた指針を示した。

6月25日の組み合わせ抽選会を含めた日程や球場、トーナメント表に加え、報道体制なども確認。同高野連の大原茂樹理事長は春季地区大会および県大会中止の無念さをあらためて言葉にしただけでなく「とにかく3年生最後の夏の大会が開催出来るように準備したい」と、万全な新型コロナウイルス感染拡大防止対策の準備を貫く姿勢を示した。

前日26日には全国高体連が全国高校総体(インターハイ)の中止を発表。5月20日に予定している日本高野連の運営委員会で、全国選手権(8月10日開幕、甲子園)も中止を余儀なくされる可能性もある。だが、全国大会が中止になっても、県大会代替案を模索、検討していることも同理事長も言及。「それはそれとして、最後の舞台、最後の花道を構築出来ればいう思いは持っています。夏の大会を開催しようということが一番ですが、(現在の)大会日程を含めて計画を覆す準備をしていかないとという覚悟は持っているところです。無観客、規模の縮小は軸になると思います」と力強く話した。

現在、感染者が確認されていない岩手県各校の部活動は、多少の制限はあるものの活動中だ。だが、緊急事態宣言が全国に拡大されたこともあって、県教委が県立の小中高に29日から5月6日までの臨時休校を23日に発表。部活動も禁止となる。