桐生第一(群馬)の広瀬智也主将(3年)は埼玉・坂戸市内の自宅からオンラインで取材に応じた。「今日はいつもより緊張した日だった。中止のニュースを見て、正直つらいと思った」と打ち明けた。

出場を決めていたセンバツも中止。小学5年時に甲子園で見た桐生第一の姿に憧れて入学をした。先輩の後を追い、超えることもかなわなくなった。「センバツが中止になった時は簡単ではなかったけど、まだ夏があると思って切り替えができた。春よりは重い気持ちです」と率直に語った。

チームは4月7日から練習を自粛。6月1日から分散登校が始まるが、部活動の再開は未定のまま。選手と直接会えていない状況が続く今泉壮介監督(40)は「広瀬やチームがやってきたことは間違いではないし、決して無駄でもない。ゆっくり話そう」と主将に画面越しに声をかけた。