山形城北の「3番遊撃」鏡太陽内野手(3年)が今年初戦初打席の1回裏に“大会第1号”となる先制2ランを放ち、11-3の6回コールド(特別ルール)で九里学園を破った。「久しぶりの試合すぎて、ホームランは忘れていた感覚。みんなが緊張して硬くなっていたので雰囲気を変えることができた1発でした」と笑顔を見せた。

1年春から主力を担い、昨夏は初戦敗退の悔しさを味わった責任感を最後の夏にぶつけるはずだった。「秋も県大会で負けて、甲子園を目指して冬を頑張ってきたので、気持ちの整理がつかない時期もあった。代替大会は仲間と先輩たちの思いも背負って最高の形の県制覇で終わりたい」。筋力トレーニングや食事改善で約12キロ増量したパワーも生かし、喜びを分かち合う準備を進める。