東西東京を代表する名門が激突した。日大三(西東京)と帝京(東東京)が昨夏に続き、夏の大会前に練習試合を行った。

日大三は打線が活発だった。5回までに8安打8得点で主導権を握る。投げては、先発の児玉悠紀投手(3年)が4回まで無失点。毎回走者を背負いながらも要所を抑えた。

帝京は5回に反撃。2死一塁で、小松涼馬二塁手(3年)が児玉のスライダーをとらえ、左翼へ2ラン。さらに二、三塁とし、武者倫太郎投手兼一塁手(3年)が中前に2点適時打を放った。

6回、7回は両チーム無得点が続いたが、8回に日大三・難波研伍一塁手(3年)が左越えにソロを放ち、駄目を押した。難波は3安打5打点の活躍だった。

日大三・小倉全由監督(63)は「(活動自粛で)2カ月間、思うように練習ができなかった。一振り、一振りを大事にしようと伝えましたが、さすが3年生ですね」と選手たちをたたえた。児玉については「秋よりはコントロールが良くなっているけど、甘すぎる球があった。1球目の入り方」と課題を指摘した。

帝京・前田三夫監督(71)は「うちだけの問題かは分かりませんが、(活動自粛で)ちょっと落ちた。一生懸命、やっているけど、ずれた分を修正できていません。投手は、いい勉強になったでしょう」と冷静に振り返っていた。