大崎中央(宮城)は3時間を超える熱戦の末、松島に勝利した。1番センターの麦谷祐介外野手(3年)が勝ち越し打を含む、3安打1打点3盗塁の活躍で、攻撃の要となった。

2回までに8点を奪い、コールド勝ちも見えてきた展開だったが、相手の猛追で6回に追いつかれる。8回1死三塁で打席に入った麦谷は「初球から打ちに行くと結果が出ることが多かった」と初球を狙い打ち。打球は右翼線を破る決勝打となった。麦谷は「初戦は苦しい中でも、自分たちのやるべきことをやって勝てた」と安堵(あんど)の表情を見せた。

最速151キロ右腕の氏家連投手(3年)は5回から登板。6回に同点を許し、平石朋浩監督(33)は「最後まで気持ちで向かって行きなさい」と助言すると、以降は追加点を与えなかった。苦闘の船出は、今後の大きな糧となったはずだ。