宮城では、聖和学園が仙台三に逆転勝ちした。ともに昨秋県16強の同地区対決は1点を追う6回裏2死満塁で、8番長谷川光二内野手(3年)が左中間を破る走者一掃の3点二塁打で逆転。昨秋の3番から8番に打順を下げたが、フルカウントから高めのスライダーを捉えた。「みんながつないでくれた。ゾーンを上げてうまく対応できました」と殊勲打を振り返った。

投げては3回から救援した小林直生投手(2年)が7回2安打無失点に抑えて逃げ切った。公式戦最多8奪三振の力投に、「いいリードをしてもらえた。3年生たちと1試合でも1秒でも長く野球をしたい」と畠山宗捕手(3年)に感謝した。2点を先制された直後の1回裏には、1番庄司信仁外野手(3年)が初球を先頭打者本塁打。流れを渡さなかった。

3回戦では第1シード仙台育英と戦う。昨秋の地区予選、県大会はともに7回コールド負け。長谷川は「打ち勝ちたい」。小林は「打撃と守備のリズムを作りたい」と雪辱を誓った。【佐々木雄高】