星陵が終盤の集中打で白星を飾った。

2-2の同点で迎えた7回表。戸倉明彦外野手(3年)の死球と主将の中井己信内野手(3年)の安打などで2死二、三塁のチャンスを作ると、小園航進捕手(3年)の左中間を破る2点適時三塁打で勝ち越し。さらに、長沢絢信内野手(2年)と横田大河外野手(3年)の適時打でこの回一挙5得点を奪って勝利を決定づけた。

1番の横田は3安打4打点と大暴れ。「冬に打ち込めずコロナで休校が続いた。思うように調子があがらず、いい球場でできるときにあがってよかった」と笑顔。1週間前から始めた縄でティーバッティングを行う調整法を用いてバットがしなる感覚を養いこの試合の爆発につなげた。

今年は新型コロナの影響で練習も思うようにできず。自粛期間中はラインのグループで起床や就寝時刻、体重、トレーニングの結果などを報告しあった。星陵ナインは碓永敏監督(38)が試合前に話した「こういう中でやらせてもらっていることはありがたいことだ」という言葉を胸に戦った。横田は「ベンチでも盛り上がって楽しくできた」と伸び伸びプレーで勝利をたぐり寄せた。目標とするベスト16へ。次戦も勝利を目指す。