第2シード仙台商は苦戦も3年連続の16強進出を決めた。投打で2年生の活躍が光った。

3点リードの9回表、1死満塁の窮地を背負った背番号9のサイド右腕・斎賢矢(2年)が、7、8番を連続三振に仕留めて雄たけびをあげた。「序盤は内角を攻めきれずにスライダーを投げ過ぎて打たれた。その分、最後はストレートが生きた」。9安打を浴びるも8奪三振、3失点(自責2)と粘って完投した。

3年生エースが本調子を欠く中、主戦の重責を背負う。昨秋地区大会の初戦前日に上手から横手にフォーム変更。東北大会初戦の青森山田戦では4安打1失点と好投も、9回サヨナラ負けの悔しさを味わった。「疲れてくるとだんだん腕が上がってしまう」と課題もあるが、「最後まで投げ切るつもりでした。秋は1番を背負いたい」と早くもエースの自覚を示した。

打線は6回に9番柳沢友哉外野手(2年)の右中間二塁打から、2番松本陽葵(はるき)内野手(2年)の右翼線三塁打で勝ち越し。次は25日の東陵戦に向かう。【佐々木雄高】