仙台育英が3戦連続でコールド勝ちした。初戦からベンチ入り20人全員を3年生で固め、公式戦初ベンチの2人が初登板した。

先発の阿部優太に続き、3回に背番号20の風岡慶が元ドジャース野茂の代名詞「トルネード投法」で1回無安打無失点に抑えた。最速140キロ超の投手14人が在籍するチーム内競争を勝ち抜くため、昨夏前に野茂の投げ方をユーチューブなどで研究。この日は本家をお手本にフォークで三振も奪った。一時は元ロッテ渡辺俊の下手投げにも挑戦したが「脇腹を痛めたのでやめました」。登板後は須江航監督(37)に「ナイスピッチング」と褒められた。応援席で母理恵さん(48)も観戦。「普段は監督に声をかけられたことがなかったのでうれしかった。母にも恩返しできた」と笑顔だった。

 

▽気仙沼・小山陽慈主将(3年=4番で2打席連続三振。チームは1安打で5回コールド負け) 最強王者で力の差は歴然でした。でも校歌を2回聞けて良かった。