山形では、東海大山形が逆転勝ちで決勝進出。8月1日に久しぶりの夏王座を懸けて王者・鶴岡東と対戦する。

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東海大山形の「当たっている男」がチームを決勝舞台に押し上げた。嵯峨恭平外野手(3年)が5打数3安打2打点。7回からはマウンドにも上がり、最速140キロの直球を武器に1回2/3を1失点。8回2死から再びエース畑中悠哉(3年)につなぎ、左翼から歓喜の瞬間を見守った。

眼鏡の奥の鋭い眼光で甘い球は見逃さない。準決勝前までの3戦で9打数8安打と打ち損じは1打席しかなかった。この日も2回の左前打を皮切りに、6回は勝ち越しの左適時打。1点差に攻め寄られた直後の9回2死三塁でも「畑中が楽に投げるためにも、1点は取りたかった」と左前適時打で再び突き放した。今大会打率は驚異の7割8分6厘。武田宅矢監督(42)は「ゾーンに入っている。ボール球を振らずに、欲を出さなければ結果は出ることを冷静にできている」と高く評価した。

今夏は独自大会であるが、夏に限れば決勝進出は06年以来。昨秋は県準決勝で鶴岡東に2-16の5回コールド完敗した。95年以来の甲子園にはつながらなくても、畑中は「今まで悔し涙しか流してこなかった。最後は勝って、うれし涙で終われる大会にしたい」。昨春から県内公式戦では負けなしの「王者」から、丁寧かつ熱いプレーで雪辱星を奪う。【相沢孔志】