仙台は4-1で東陵に逆転勝ちし、甲子園初出場の98年(平10)以来22年ぶり2度目の「夏決勝」進出を果たした。初戦から5連投のエース左腕・鎌田健太郎(3年)が7安打1失点完投。打線も計9安打中6安打を3、4回に集中させ、ここまで無失点を続けてきた東陵エース佐藤柳之介(3年)を打ち崩した。

   ◇   ◇   ◇

東陵の「ドクターゼロ」左腕・佐藤柳が3回2/3、4失点(自責3)で散った。

仙台商、東北とシード校を撃破しただけでなく、今大会無失点を続けてきたが、3回裏に投じた今大会514球目。左前適時打を喫し、34イニング目で初失点した。「相手打線に真っすぐが通じず、負けて悔しい。高校からか大学からかは分からないがプロを目指したい。自信が持てる変化球も磨かなくてはいけない」。34回41奪三振。140キロ超の直球に低めの変化球など、記録にも記憶にも残る全536球だった。