名物カレーを守れ。8月に夏季北海道高校野球南北海道大会が行われる札幌円山球場で、半世紀以上にわたって営業する「円山球場食堂」。新型コロナウイルスの影響で食堂を運営していた滝本食品が6月末に撤退。閉店の危機に同社の常務取締役だった井上薫さん(62)が新会社を設立し営業を継続。野球関係者、ファンに人気のカレーライスなどの「伝統の味」を守るために奮闘している。

3月まで北海道高野連札幌地区事務局長を務め、本年度の日本高野連「育成功労賞」も受賞した工藤高司氏(62)が、円山球場グルメが残ることを歓迎した。大会開催期間中には高野連スタッフで「食堂メニューで何が好きか」と話題になるほど身近な存在。カレーライスは常にベスト3に入り「私も先輩から円山のカレーはおいしいと聞いていて、後輩たちにもおいしいよと伝えてきた。この味が引き継がれていくのはうれしい」と話していた。