夏の甲子園大会、地方大会の中止を受けて都道府県高野連が独自に開催する代替試合は1日、各地で行われ、宮崎大会では宮崎日大が12-2で宮崎学園を下し、5年ぶりに夏の宮崎を制した。

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宮崎日大の3年生が試練を乗り越え頂点にたどりついた。

5月20日に夏の甲子園大会の中止が発表され、モチベーションが低下した。その時点でチームは来春のセンバツ出場を目標に1、2年生だけの練習に切り替わった。3年生は「気持ちの整理がつかない」と1カ月ほど自主練習を続けた。だが、6月下旬に全体練習への参加を直訴。代替大会を見据える中、楠田監督は「やるからには勝つことを目指そう。その気持ちがないなら引退しなさい」と厳しい言葉もかけた。

岩崎は「1、2年生の練習の姿勢を見ていると、意識が高く刺激を受けた。休んでいる暇はなかった」と振り返る。困難を経てさらに結束が強まったことも勝因だった。