県尼崎の左腕、矢野克真投手(3年)は初戦に続き好投を見せた。

9回8安打1失点の完投で9三振を奪った。初回に自らの失策も絡んで1点を許すも、その後はリズムよい投球でホームを踏ませない「スミ1」に抑えた。4番打者としては6回無死二塁から右翼線へ同点適時打。この回は打線がつながり、矢野が勝ち越しホームを踏むなど一挙5点を挙げて逆転した。

「投球は70点。甘く入った球を打たれた。立ち上がりは自分のミスで失点、中盤もしんどい場面があったが踏ん張れた。打撃はしっかり振って、絶対にかえそうと思って打った」。次戦に勝てばベスト16で、チームの目標はベスト8だ。「最後、笑顔で終われるように」。頼れるエースの夏は続く。【平井稀花】