昨秋の明治神宮大会で4強入りした天理が、オール3年生で頂点に立った。

1点を追う1回裏、相手の失策絡みで同点。さらに2死三塁から5番河村拓民(たくみん)外野手(3年)の左前適時打で勝ち越した。2回に再び2-2の同点に追いつかれたが、その裏に無死一塁から7番田中輝希(こうき)内野手(3年)が左翼へ勝ち越しの適時二塁打。1死三塁から1番下林源太主将(3年)が中越え2点本塁打を放ち、主導権をたぐり寄せた。

6回に2点を失い、終盤は接戦となったが、7回からエース庭野夢叶(むうと)投手(3年)が登板。ベンチ入り20人全員が3年生という布陣で戦い抜いた。

10日に開幕する「2020年甲子園高校野球交流試合」では、大会2日目の11日に広島新庄と対戦する。下林主将は「率直にうれしいです。3年生25人で戦わせていただけて、感謝の気持ちです。甲子園でも今までやってきたことに、優勝も生かして流れに乗って、甲子園で1勝し、いろいろな方に喜んでもらいたいです」と笑顔で意気込んだ。

奈良大付は昨秋の近畿大会準々決勝で、天理に0-14と完敗。センバツの出場権に届かなかった。リベンジを目指したが、最後は1歩及ばなかった。